ノンバンクの「しんわ」に30億円支援、福銀が優先株引き受けで
福岡銀行が地場の独立系ノンバンク「しんわ」(福岡市)に対し、30億円の金融支援を行ったことが4日、分かった。しんわは、法律の規定を超えて 顧客から受け取った過払い利息の返還にそなえ、引当金を積み増した影響で業績が悪化しており、支援を受けて事業の継続を図る狙いだ。
しんわは5月28日に福岡銀を引受先とする約30億円分の優先株式(6000株)を発行した。福岡銀に対する約90億円の債務のうち、担保で保全されていない約30億円分を株式化したものだ。
しんわは2007年3月期に250億円強の過払い引当金を計上したため、約290億円の税引き後赤字に転落。07年11月に個人向けの消費者金融から撤退を表明して、事業者ローンに集中するなど事業の見直しを進めた。
しかし、08年3月期に過払い引当金をさらに100億円強積み増すため、金融機関の支援が必要となった。
しんわは福岡銀のほか、西日本シティ銀行など地場行を中心に総額200億円強の融資を受けている。
消費者金融などノンバンクは、07年9月にクレディア(静岡市)が破たんするなど、過払い利息の返還訴訟の増加や、改正貸金業法に伴う規制強化で経営環境が一段と厳しさを増しており、大手を中心に再編が加速している。
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