ディック(DIC)は、アメリカのシティグループ傘下の消費者金融会社であるCFJ株式会社が展開している消費者金融ブランドの一つ。
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概要
成り立ち
ディックファイナンス株式会社は、1974年にダイエーグループ入りした消費者金融会社であり、大阪市に本社を置き、店舗網も大阪府を中心としていた。
1998年、ダイエーグループ再建の一環として同社の株式がフォード・モーターの金融子会社、アソシエイツ・ファースト・キャピタル(AFCC)へ売却されるが、その後2000年にAFCC がフォードからシティグループへ売却されたため、同社もシティ傘下となる。2002年には、電話担保金融業者の株式会社マルフクから店舗、債権等を譲受する。
2003年1月、同社を含むシティグループの消費者金融3社が経営統合され、新「CFJ株式会社」が発足(存続会社はディックファイナンス)、「ディック」は新会社のブランドの1つとなった。
ブランド統一・周知
2006年上半期から、同社のサービスの充実を図るため、「ディックが大きくなって生まれ変わります」のキャッチフレーズの元、同社のもう一つの消費者金融ブランドである「アイク」(旧フォード・モーター系)を「ディック」に統一することになった。これにあわせてテレビやラジオCMも、「アイク」から「ディック」へと変わった(それ以前は、アイクとディックで地域により流すCMが異なる場合があり〔CMソングや出演者は同じ〕、関東・北海道でアイク、その他の地域ではディックのCMが流れることが多かった)。
しかしながら、このブランド名は英語で男性の性器を意味する「dick」という俗語と同一の発音であることから、英語圏の外資系企業がなぜ「アイク」ではなく「ディック」というブランドを選択したかという疑問も少なからずあり、企業イメージならびにテレビCM放送時の家庭内の雰囲気への影響を懸念する向きもある。
今後の展開
2007年1月には他の大手消費者金融会社に先駆け、有人店舗を大幅に削減し全体の約8割にあたる270店舗を閉鎖することが発表され、さらに同年末には無人店舗も削減されることが発表された。
サービス概要
インターネット・携帯
インターネットや携帯サイトでの申込・審査やディック会員専用サービスを利用した残高照会・振込予約、利用可能額増額申込みが可能である。また、インターネット上での仮審査結果の回答は60秒以内となっている。
ケイタイプ
店舗や無人契約機への来店の必要がなく、申し込みのプロセスにおいて自宅などへの郵送物の送付がなされない、携帯電話を使ったローン申し込みアプリケーションである「ケイタイプ」サービスの提供を2007年6月に開始した。
URL
なお、すでに大日本インキ化学(現DIC)が「dic」のドメイン名を取得していることにより、ウェブサイトのドメインはブランド名の表記「dic[要出典]」と異なり、「dicf.jp」となっている。
キャッシングプラン
現在、無担保ローン50、スーパー300、ホームバリュー400、不動産担保ローン2400など、目的に合わせた数種類のキャッシングプランが提供されており、併せて下記のようなサービスも提供されている。
なお、全てのキャッシングプランにおける契約時年齢制限は、20歳以上70歳以下となっている。学生や未成年者は利用できない。
無利息サービス
- 30フリー- 初めてCFJ各ブランドを利用する全ての顧客への初回契約日の翌日から30日間の無利息サービス。
- 対象キャッシングプラン:無担保ローン50、スーパー300
その他のサービス
- ファミリーマートのFamiポートで24時間申込受け付け。
- 全国の都道府県にある支店や、1000ヶ所以上に設置されている無人店舗・自動契約機の他に、提携銀行・コンビニエンスストアの約71,000台(2006年3月現在)の提携ATM、CD機でカードで借り入れ、返済が可能。
- 本人確認書類を持参し、自動契約機に必要事項を入力することにより5分後にカードを発行する「カード5」サービス(カード発行時は仮受付け扱いとなるので、審査後正式に契約を行う必要あり)。
- 不動産ローンの専任スタッフによる相談。
使用可能ATM/CD
借入、返済が可能な銀行ATM(一部)
借入が可能な銀行CD(一部)
2007年11月以降、提携先が急速に減っているので注意が必要。
返済が可能なATM(一部)
兄弟ブランド
女性専用キャッシングのユニマットレディスを展開している。詳細は同項を参照のこと。